ビットコインのソーシャル取引サイトを作り、クラウドファンディングを開始しました。

f:id:dsaki:20150512001205p:plain

http://socialbitcointrade.tokyo/

サイト概要

一言で説明すると「閲覧者の投票を元に、100時間に1回取引所でビットコインの売買を行う(私のお金で)」というものです。

具体的な例を挙げます。 例えば、100時間で「買い」の投票数が70、「売り」の投票数が30だった場合、SocialBitcoinTrade(以下SBT)の全資産の70%に当たる金額がビットコインとなるように取引所でビットコインの売買を行います。逆に売り投票数が多い場合、例えば「買い」が20で「売り」が80だった場合、全資産のうち80%に当たる金額のビットコインを信用売り(空売り)します。

利用している取引所はCoinCheckという国内の取引所で、3月から信用取引ができるようになったため、元々作りたかった売りと買いの両方を行えるソーシャル取引が実現することになりました。

前回リリースしたSocialBitcoinPortfolioとの違い

実は今年2月に同じようなサービスをリリースしていました。

dsaki.hatenablog.jp

このときはユーロ建てのビットコイン取引で大手のKrakenという取引所を利用し、「ビットコイン」と「ユーロ」を保有割合(ポートフォリオ)を投票で決定するという内容のものでした。ユーロなんて全く身近なものではないので正直おもしろくありませんでした。2015年1月の時点で日本円建ての十分な流動性を誇る取引所がなかったため、仕方なくKrakenを採用したという経緯があります。

しかし、ここ数ヶ月の間に国内のビットコイン市場では大きな変化がありました。ZaifExchangeの新規参入、国内取引所の急激な流動性増加、CoinCheckによる信用取引の開始など、去年では考えられなかったほどの変化を遂げています。

これらの要因のおかげで、元々作りたかった「ビットコインのソーシャル取引」が実現したのです。

SocialBitcoinTradeに参加する際の戦略(トレーダー向け)

前の100時間と全く同じ投票割合だった場合を除き、SBTは100時間に1回必ず取引所へ成行注文を出します。注文内容はサイト中央にある「次回の取引注文(暫定)」欄に記載されています。

f:id:dsaki:20150512173156p:plain

今この記事を書いている時刻が"2015/05/12 17:30:00"なので、この場合約7時間3分後に注文内容が確定し同時に取引所へと注文が自動で走ることになります。仮に7時間3分後の投票状況と取引所の板が上記のままで、かつSBTの注文が来ることを知っている人間が1人だけだった場合、彼はどういう行動を取ればいいでしょうか。もちろん、いま出ている29780円と29740円の売り板の合計5.366BTC分を買い、29848円にそのまま全部売り板として出せばよいのです。その後SBTがすべて買ってくれるのですから。このとき彼は約484円の利益を上げることになります。

当然、市場では様々な人間またはプログラムの思惑が複雑に絡み合っているので、上の例のように綺麗にサヤ取りするのは難しいかと思います。

SBTからの注文は取引所の出来高を増加させる要因になりますし、何時間も取引が成立しないような相場でも燃料を投下することになるので、つまらない相場に喝を与える存在にはなれるはずです。SBTが本当に国内市場の流動性増加に貢献できるかどうかはまだわからないので、これからも試行錯誤していこうと思います。

SocialBitcoinTradeが目指す未来

私の目標は「日本の取引所を、世界に影響を及ぼすレベルにまで成長させる」ことです。現在世界最大の取引所は中国のOKCoinBTCChinaです。それぞれ1日の出来高が10〜20万BTCほどあります。一方、日本の取引所では1日500BTC行けば良い方というレベルなので桁が3個ほど違うのです。

仮に日本円で100万円ほどビットコインを購入しようとしても、おそらく買えません。買えたとしてもかなり悪いレートになってしまうでしょう。そこまで流動性がなく売り手が足りないからです。しかし100万円相当の人民元ならOKCoinではすぐに買えてしまいます。日本ではビットコインが普及する土台があまり整っていないのです。

また、複数の取引所が存在するとき、規模の小さな取引所は規模のより大きな取引所のレートに追随するという性質があるので、ビットコインの価格は中国の取引所で決まると言っても過言ではないのです。私はこの状況がとても悔しいのです。

中国ではマイニングプールのシェアも大きく、また取引も盛んなのでまさにビットコイン先進国です。アメリカでは金融業界がビットコインの技術を応用すべく本格的に動き始めています。では、日本ではどうでしょうか・・・

後発には後発なりの戦い方があると思います。ビットコインの関連サービスは世界各地で開発されているので、これまでにない"変な"ものを作って変化球勝負していきたいです。

クラウドファンディングについて

ビットコインクラウドファンディングサービスで資金を集めるプロジェクトも開始しました。

fundflyer.bitflyer.jp

SBTでは動かすお金が多くなるほど取引市場に与える影響が大きくなります。私が最初に出せるお金には限界があるので、ビットコインという形で応援していただける方を募集することにいたしました。

支援して頂いた方へのギフトは上記サイトの通りです。iOS版のアプリも開発しているので、クレジットはアプリにも記載いたします。

日本の取引所を盛り上げたいという目標に賛同していただける企業/団体の方がいらっしゃれば、「サイト内のバナー広告掲載」ギフトで支援して頂ければ大変嬉しい限りです。

皆様からのご支援、お待ちしております。

bitFlyerについて

クラウドファンディングを開始するにあたり、bitFlyerさんにはかなりお世話になりました。bitFlyerはビットコインの販売/買取を主な事業とし、最近ではブロックチェインの可視化サービスchainFlyerをリリースするなど日本のビットコイン業界のリーディングカンパニーとして活躍されています。今回のクラウドファンディングにあたってギフト設定に関する相談から法的なサポートまで支援していただき、いくら感謝してもしきれません。

これからビットコイン関連のプロダクトを立ち上げるなら、fundFlyerの利用を検討してみては如何でしょうか。

bitflyer.jp

www.wantedly.com

今後の予定

6月の頭までにiOS版をリリースします。

利用する取引所に関して、CoinCheck以外に信用取引を取り扱う取引所が出てくればそちらに乗り換えることもあるかもしれません。

SBTへの直接的な寄付も受け付けています。

1P2HTAzmeeks4BbGEvsXywtGtCpadLMq1S

f:id:dsaki:20150512180431g:plain

最後に、最近のビットコインに関するポジティブなニュースをいくつか貼っておきます。ようやく日本でも良いニュースがメディアで取りあげられるようになりました。

gigazine.net

jp.wsj.com

www.asahi.com

jp.reuters.com

SocialBitcoinPortfolioでの資金の存在を確認する方法(Scala/Java編)

SocialBitcoinPortfolioに関しては以下の記事を参照してください。

http://socialbtcportfolio.com/

この記事では閲覧専用のAPI-Keyを使って、SocialBitcoinPortfolioの資金が本当に存在するのか確かめる方法を記述します。

KrakenAPIを使う

KrakenAPIはcurlで簡単に叩けるような簡単なものではありません。以下の様な面倒くさいヘッダーをたくさん付ける必要ああります。

PrivateメソッドはPOSTを使用し、次のように設定しなければなりません。

HTTPヘッダ: API-Key = APIキー API-Sign = HMAC-SHA512署名:(URIパス + SHA256(nonce + POSTデータ))を、base64でデコードされたAPI秘密鍵で署名してください

POSTデータ: nonce = (ナンス)常に増加する符号なしの64ビット整数 otp = 2段階認証用パスワード(未設定の場合は不要)

しかも説明がわかりにくいです(英語も同じ)。このため、主要言語で書かれたライブラリが第三者によって多数公開されています。一部はKraken公式にリンクが貼られています。 https://www.kraken.com/help/api#example-api-code

今回使用するJava用のライブラリ"XChange"は、KrakenやBitstamp、BTCChinaといった世界の主要な取引所を網羅したAPIラッパー群です。超すごいです。

timmolter/XChange · GitHub

maven

libraryDependencies += "com.xeiam.xchange" % "xchange-kraken" % "2.1.0"

Scalaのプロジェクトを作って依存ライブラリに追加してください。

残高取得

gist94ea531ee48f727fc7cd

API-KeyとAPI-Secretはサイト上に記述されているものを使ってください。

残高取得メソッドを実行すると、EUR, XBT, JPYの資産がそれぞれいくらあるのかjson形式で得られます。 当然ですが、ビットコインを売り買いするようなコードを実行すると"Permission denied"という例外が発生します。

Javaで試したい方はXChangeのサイトを見てうまいことやってください。

ソーシャルビットコインポートフォリオというサービスを作った話

ビットコインに関係する何かを作りたくて仕方がなかったので、ちょっと作ってみました。

SocialBitcoinPortfolio http://socialbtcportfolio.com/

概要

ビットコインとユーロで構成される資産の割合(ポートフォリオ)を閲覧者の投票で決めてもらうのがSocialBitcoinPortfolioのメインテーマです。ビットコインとユーロの交換レート(XBT/EUR)が上昇すると思う人にはビットコインの方に、下降すると思う人にはユーロの方に投票してもらうといった具合です。

例えばビットコイン/ユーロの投票数がそれぞれ120/80だった場合、その時のレートで全体資産の6割がビットコインとなるように市場で売買して割合の調整(リバランス)を行います。このリバランスは100時間に1回、システムによって自動で行われます。

初期資産は私の入金した100,000JPYで、2015年2月4日に1XBT≒27,500JPYレートで3.63686XBTにしました。

仕組み

このサービスで使用されるビットコインとユーロはKrakenというアメリカの仮想通貨取引所のアカウントで管理されています。もちろん、私(@tanapro)の口座です。

KrakenではAPIが公開されているので、ビットコインの売買をアプリケーション経由で自由に行えるわけです。

残高の証明

SocialBitcoinPortfolioでは、KrakenAPIで必要となるAPI-KeyとAPI-Secretを公開しています。これは私の口座に紐付いており、「残高読み取り専用」のキーです。これを使用してもビットコインの売買、送金といった操作は行えません。APIを使用すると口座にあるXBT/EUR/JPYの保有量がJSON形式で得られます。

API-Key: HLTTSLx7zoJCdnZnHa/C9DE+BiMy86zg7YKTJjKBG7h2wz5spek1sj1L

API-Secret: 7drFRUJx9wFsvu/nnECGUridGF/PORd6KlTywX7b3Rm+f9MAfGAJWSZ8fCkVyEmP37ejmlzqKeas9v6REF3B5w==

このキーを使った具体的な確認方法については、後日記事にしたいと思います。

ユーロを選んだ理由

Krakenで一番取引量の多い通貨ペアだからです。下の画像を見れば一目瞭然だと思います。

XBT/JPY

f:id:dsaki:20150218005703p:plain

XBT/EUR

f:id:dsaki:20150218005822p:plain

ではなぜKrakenを選んだのかと言うと、Kraken社は昨年11月に日本進出しているからです。 このおかげで、日本の銀行からの日本円での入金、本人確認などスムーズに行うことが出来ました。 (日本にも他に取引所はあるのですが、現状だと取引量があまりにも少なく高頻度の取引には向いてないと判断しました)

SocialBitcoinPortfolioが市場に与える影響

ビットコイン取引市場における流動性は、リアル通貨市場のそれに比べるととてつもなく小さいです。スプレッド(売りと買いの差)もかなりあります。このため、たとえ少量の取引であっても市場に与える影響はそれなりに大きいのです。

例えば、以下の売り板で3XBT分の成行買い注文を出すと、XBT/EURのレートは約0.2上がります。

f:id:dsaki:20150219154147p:plain

仮想通貨取引市場間で裁定取引をしている人は必ずいるはずので、Krakenでの価格変動は他の取引所へも波及します。

さて、SocialBitcoinPortfolio(以下SBP)では100時間に1回、サイトトップのタイマーが0になると取引所に注文が送られます。買い注文になるのか売り注文になるのか、また取引量はいくらになるのかはその時点でのポートフォリオ状況と投票の割合によって変わってきます。また、注文の形式は成行注文です。

ということは、SBPから送られる決定された注文に対して、他の市場参加者は先回りして注文を出せばいいわけです。上記の売り板を例に取ると、仮にSBPから約3XBT分の買い注文が数十秒後に送られる状況であった場合、208.67€までの売りをすべて買い、それをそのままSBPに売りつければ差額がそのまま利益となります。もちろん、これが通用するのはSBPの存在を知っている者が少ない場合に限ります。存在が認知されれば簡単に利益を上げることは難しくなるでしょう。

いずれにせよ、SBPは市場に対して流動性の供給を促す存在になるはずです。今はまだ小さいですが。

※正確にはタイマーの数字が0になってから最大15秒以内に注文が取引所へ送信される仕様です。

寄付受付中

SBPに関してほんの少しでもワクワクした、可能性を感じたという方は寄付をしていただけると大変嬉しいです。以下のビットコインアドレスで受け付けています。

1P2HTAzmeeks4BbGEvsXywtGtCpadLMq1S

Bitcoin Address 1P2HTAzmeeks4BbGEvsXywtGtCpadLMq1S

ビットコインを送金したことがないからテストで使ってみたい、という方も大歓迎です。

バックエンドについて

Scala + Play!Frameworkで動いてます。投票数、チャットの部分はPubNubというWebRTCを使ったリアルタイム通信機能を簡単に構築できるサービスを使用しています。サーバはHerokuを使いました。

今後の展開

3月中にiOS版をリリースします。 ビットコイン価格に関して議論できる場所を提供できるよう、今後も機能改善を重ねていきます。

===以下ポエム===

SBPを皮切りに仮想通貨に関連した、またはブロックチェーンを応用したアプリケーションを今後も作っていこうと考えています。既存の銀行システムに囚われずに価値/信用のやりとりが出来る未来、こんな素晴らしい世界を自分たちで作っていけるなんて最高にワクワクしませんか?

仮想通貨はまだまだ始まったばかりの技術です。数十年後、世界中で一般的に使用される通貨となるのか、あるいはマイナーな電子マネーと同じような扱いで終わるのか、今この記事を読んでいる皆さんのこれからの意識に掛かっています。

最近のリワード広告におけるインストール判定の仕組みについて&ブーストに失敗した話

「無料でポイントゲット」とか「稼げる!ポイントアプリ」といったちょっと怪しい気なアプリ、あなたも一度は目にしたことがあると思います。

これらはリワード広告と呼ばれるものの媒体なのですが、このリワード広告の仕組みとそれによって実現できる所謂「ブースト」という手法について実験も踏まえて説明していこうと思います。

リワード広告とは

アプリで指定された操作を行ったユーザにインセンティブを付与するタイプの広告です。ユーザと広告主の2つの視点から見ていきます。

f:id:dsaki:20141222145020p:plain

ユーザ視点

ユーザは、指定されたアプリをインストールするだけでポイントが貰え、一定以上貯まるとAmazonギフト券iTunesカードに交換できます。

もちろん、すぐに大金が貯まるわけではないのでiTunesカードに交換するためには毎日コツコツ貯めていく必要があります。ストアでの購入、アプリ内課金を絶対に行わないスマートフォンユーザは一定数いるので、その人達は課金アイテムを購入するためにこのような努力を行うわけです。

当然ですが、ユーザの目的はポイントなので指定されたアプリをインストールして初回起動を終わらせればもうそのアプリに用はありません。大半のユーザは端末から削除します。

広告主視点

ユーザが獲得するポイントを支払っているのは広告主です。先程の画像にある「モンスト全国マルチ掲示板...」というアプリの場合、ユーザは5ポイント獲得できるので広告主が支払っている金額は1インストールあたり10〜15円です。

ではなぜ広告主はお金を払ってユーザにアプリをインストールして貰っているのでしょうか、すぐに消されるにも関わらず・・・

それは、同時多発インストールに伴うランキングの上昇があるからです。

f:id:dsaki:20141222145918p:plain

「モンスト全国マルチ掲示板...」はAppStore無料ランキングの7位にランクインしています。AppStoreのランキングのアルゴリズムはストア黎明期の頃からだいぶ変化しており、継続率、起動率といった指標にも連動するようですが、それでも新規インストール数という指標のウェイトは未だに高いです。短期間にインストールされた数が大きければランキングを一気に駆け上がることができます。

ストアランキングに露出することにより、ストアにアクセスしてきた人が興味を持ってインストールすることになります。これが「自然流入」と呼ばれるもので、広告主としては自然流入こそが真の狙いでありこれをいかに大きくできるかが勝負となります。

インストール判定について

「ゲームをインストールして立ち上げた瞬間にsafariが起動してすぐ戻ってきた」という経験をしたことはありませんか?これはリワード広告におけるインストール判定のために必要なアクションなのですが、使っている側としては非常に不快ですね。

なぜこのようなアクションが必要なのかというと、アプリ単体では端末を一意に識別できる情報が得られないからです。この情報がなければ、同じユーザが「アプリのインストール」→「ポイントゲット」→「アプリの削除」を無限に繰り返して同じアプリで無限にポイントをゲットできてしまいます。この不正を防ぐために端末を一意に識別できる情報を管理する役割を、広告会社のサーバとsafaricookieに担ってもらっているのです。説明すると長くなるので、詳しく知りたい方は以下の記事なんかを読むと良いです。

モバイル広告のコンバージョン計測の仕組み – Gunosy Tech Blog

この手法では広告主の負担も大きいです。広告主はプロモーションを行いたいアプリにリワード広告会社が作った専用のSDKを導入し実装する必要があります。

最近のインストール判定について

safaricookieを使った判定は、初回起動時にsafariが強制的に開くのでとても不快です。さらに、初回起動時にプッシュ通知の許可を求める実装をしていた場合、アラートが計3回も表示されます。

safariを使わないインストール判定手法として最近流行っているのは、URLスキーム型の手法です。URLスキームとはアプリに割り当てることができるアドレスのようなもので、例えばiOSブラウザのURL欄に「coloplwcat:///」と入力すると、端末に白猫プロジェクトがインストールされている場合に限り白猫プロジェクトが立ち上がります。

URLスキームの特徴として、

  • 端末に入っているアプリのURLスキーム一覧情報は取れない
  • あるアプリがインストールされているか否かは分かる

といったことが挙げられます。Objective-Cのコードで「端末に白猫プロジェクトがインストールされているかどうか」を取得したいとき、白猫プロジェクトのURLスキームが"coloplwcat"だと分かっていた場合以下のように書くことで実現できます

if([[UIApplication sharedApplication] canOpenURL:[NSURL URLWithString:@“coloplwcat:///"] ]){ //インストールされている }

リワード広告の媒体であるポイントゲットアプリには、URLスキーム型リワード広告を提供している広告会社のSDKが入っています。このSDKは広告案件アプリのURLスキーマをできるだけ監視しています。

例えば、白猫プロジェクトをインストールすると30ポイント獲得できる案件があったとしましょう。ユーザが案件のボタンをタップしてAppStoreに遷移します。このとき、ポイントゲットアプリはバックグラウンド状態になりますが、iOSの場合最大で10分まで連続で動作し続けることが可能です。AppStoreに遷移したユーザが10分以内に白猫プロジェクトをインストールすれば、”coloplwcat:///”が開ける、つまりアプリがインストールされたことを検知できるのです。 また、10分以内にインストールされなかったとしても、ユーザが再度ポイントゲットアプリを起動すれば白猫プロジェクトがインストールされているか否かは判定できます。

URLスキーム型の最大の特徴は、初回起動時にsafariを起動することがないという点です。出稿するためにSDKを組み込む必要もなく、唯一求められる作業はURLスキームを設定することだけです(これは世に出ている大半のアプリがやっています)。このため、広告主を集めやすいという特徴もあるようです。 実際、コロプラ社のタイトルはどれもsafariは起動しません。なので、URLスキーム型のリワード広告にコロプラのゲームはよく出てきます。

欠点としては、重複ダウンロードを防ぐことができない点です。これに関しては各社いろいろな防ぐ手法を持っているようです。(すべてを防ぐのは難しいとのこと)

インセンティブなしのCPI広告について

ーーーここからは私がお金を稼ごうとする話ですーーー

これまで説明してきたのはインストールしたユーザにインセンティブを与えるタイプの広告です。ここから話すのはインストールしたユーザにインセンティブを与えないタイプの広告、つまり普通の広告です。

一般的なモバイル広告には大きく分けて2つの種類があります。ひとつはCPC(Cost per Click)で、もうひとつはCPI(Cost per Install)です。 CPCは広告がクリックされる度に費用が発生するタイプの広告です。ユーザが画面下部のバナーをタップする度に、広告主はお金を払う必要があります。そのお金は広告会社がマージンを取った後に開発者のもとに支払われます。

CPCの特徴としてはクリックされた後アプリがインストールされてもされなくても費用が発生することろです。開発者視点で見た場合、1クリックで得られる報酬は国内だと8円〜といったところでしょうか。

次にCPI広告。これはアプリが実際にインストールされたときのみ費用が発生するタイプの広告です。クリックされた回数は関係ありません。このインストール判定にも先ほどのURLスキーム手法が使われるわけです。開発者視点で見た場合、1インストール約200円〜300円といったことろです。

(最近日本で大規模にプロモーションを行っているアメリカMachineZone社の「Game of War」というタイトルは、CPI単価が他の何倍もあります。本気度が伺えます。)

ブーストに失敗した話

このCPI広告を導入したまとめサイト閲覧アプリを作り、ブーストを実施したのが12月の中旬です。ブーストに使用したのは某AC社のブーストプログラムで、2000インストール×単価10円=20000円 を最初に支払いました。 (ブーストが単価10円という破格の値段で実施できるのは、この広告会社の提供している広告をアプリに組み込んでいるからです。)

超まとめ2ch for ブロマガ

超まとめ2ch for ブロマガ

  • Daisuke Shosaki
  • ニュース
  • 無料

結果的にブーストは大失敗でした。自然流入は最初の5日でなんと0件。まずはDL数から見てみます。

  • 1日目 649
  • 2日目 315
  • 3日目 141
  • 4日目 74
  • 5日目 41

5日間の合計は約1200。ブーストを行う上で重要なのは超短期間でDL数を一気に伸ばすことなので、これでは効果が薄いです。さらに、これはAppleのせいなのですがこの期間でカテゴリにすら一度も露出しませんでした。ブーストを実施したのはアプリが公開されてから1週間後だったのですが、この時点ではまだランキングに組み込まれてなかったようです。公開後すぐに反映されるものもあればそうでないものもある。これは少し腹立たしいですね。

ちなみに、ブースト実施後8日目にカテゴリランキング50位に入っており、この日のDL数は176でした。アプリを公開して2週間後のことです。

まとめと次回予告

  • ブーストはアプリが公開されてから十分時間が経った後にやろう
  • ブースト会社はちゃんと選ぼう

アプリのブラッシュアップを行い、今度は某AD社のブーストプログラムでまた実験を行ってみたいと思います。今回使った費用は20000円で、収益は0円に近いです。

CookPadの開発コンテストに参加した話

「第5回 開発コンテスト24」開催のお知らせ | クックパッド株式会社

毎年開催されているクックパッド社のエンジニア向け開発コンテスト。去年は入賞したので、今年は優勝を目指して参加しました。 今回のテーマは「誰かと話すキッカケを作るサービス」。かなり漠然としているので、正直なんでもアリかなという感じでした。

イデア出し

ということで、今年は「迷惑住人と話し合いをするきっかけを作るサービス」を作ることになりました。

迷惑住人との話し合いのお手伝いをするサービス

5時間くらいで出来ました。

Wakai. - トップページ

f:id:dsaki:20141019010102p:plain

「和解準備開始」ボタンを押すと、専用のチャットルームが生成されます。このチャットルームで迷惑住民と話し合いましょうということです。

もちろん、相手にこのチャットルームの存在を知らせなければなりません。Wakai.ではそのサポートもしてくれます。書類生成ページで必要項目を入力すると、警告文が記載せれた書類(.xls)をダウンロードすることができます。これを印刷して相手のポストに投函すればOK、簡単に相手にプレッシャーを与えることができますね。面と向かって相手に文句を言えないシャイなボーイでもこれくらいならできるはず。

あとは相手がこの喧嘩話し合いに乗ってくれるのを待つだけです。

技術的な話

Wakai.はPlayFramework+Scalaで実装し、Herokuサーバ上で動かしています。

チャットルーム機能は自分で実装したわけではなく、MilkCocoaというバックエンドサービスを使っています。

Milkcocoa - JavaScript一行に詰め込まれたバックエンド

既存のプロジェクトにjavascriptのコードを数行書くだけで、WebSocketを使ったリアルタイム通信の機能を簡単に実装することができる素晴らしいサービスです。

Excel文書出力機能は"Apache POI"という、JavaからExcelファイルを操作するライブラリを使用しました。

Apache POI - the Java API for Microsoft Documents

ローカルにテンプレートとなる.xlsファイルを用意しておき、必要な文字列だけ置換するという処理を行っています。

結果

第5回 開発コンテスト24 受賞作品発表 | クックパッド株式会社

入賞すらできませんでした。来年は本気出します。

KLab社の「ソーシャルFX」商標出願に対して異議申立てをするよーという話

こんにちは、SocialFX総裁の@tanaproです。 SocialFX - ユーザー参加型FX取引プラットフォーム

現状

KLab社に連絡してみた

とりあえず、メールで問い合わせてみました。以下、簡単なまとめです。

tanapro

「SocialFX」っていうサービスを私が既に運用してるんだけど、御社の出願にはどういう意図があるの?

KLab

当該商標に関して利用の可能性があったから申請したよ。詳しくは話せないね。

tanapro

SocialFXと名前が酷似している事実に関して、どう思ってるの?

KLab

商標出願に関しては類似商号がないか事前に調査してるよ。弁護士を代理人につけてね。あなたの主張に関しては今特許庁が審査中だから、回答はできないよ。

とのことで、あまり相手にされなかった感があります。これはもう全力で行くしかないですね。

ということで、勝手に商標を取られないために私がやるべきアクションを3つ挙げてみました。

商標登録出願に関する情報提供

http://www.jpo.go.jp/seido/s_shouhyou/touroku_jouhou.htm

相手に軽くプレッシャーを与えることができるのが情報提供です。

当事者であるなしに関わらず、商標出願に関しては特許庁に対して情報提供ができます。この情報提供を行うと、出願人に対しても通知が行くとのこと。サイト上にpdfファイルが置いてあるので、カジュアルに実行できそうですね。

また、この情報提供は無料で行うことができます。

商標登録異議申立

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/att00003.htm

相手に対して本格的に戦う姿勢を示すのがこの異議申立てです。

pdfファイル置いてないですし、本格的に面倒くさそうです。しかも、11000円かかります。弁理士に依頼した方が良さそうですね。

株主総会質問状の送付

以前からブログに記載していますが、私は1年半程前からKLab<3656>の株主です。これを利用して、株主質問を送るという選択肢もでてきます。

通常、株主質問に対して企業側は年一回開催される株主総会で回答すれば良いのですが、ネガティブな内容のものだと個別に回答してくれる可能性もあるという話を聞いたので、一応送っておこうと思います。また知人に相談した所、

『既に使われてる商標を出願するような訴訟リスクをかかえるのはどうよ』みたいなことを指摘すると面白い

という面白いアドバイスなども頂きました。(まぁ私から訴えられたところで、KLab側からしたら蚊に刺された程度の問題でしょうけどw

今後の予定

情報提供、株主質問、からの異議申立てという順番で事を進めていこうと思います。 皆様からのご支援をお待ちしております。

「ソーシャルFX」という商標を取られた/取られていた話

SocialFX総裁の@tanaproです。破綻して数週間が経ちました。

商標出願された

ここにきて新たな材料が投下されたみたいなので書いておこうと思います。
はい、KLab<3656>さんですね。私も株を持っていたりスクフェスをやったりしているのでよく知っています。
この商標は「ソーシャルFX」というものですが、この名前、私の運営していたユーザ参加型FX取引プラットフォーム「SocialFX」ととてもよく似ていますね!すごい。
 
SocialFXは約1年間実働しており、一応受賞歴みたいなものもあります。
 

「ソーシャルFX」商標は以前にも申請されていた

出願元はFXプライムさんです。この会社もGMO傘下ですね。

これに関してはよく分かりません。KLabは知ってて申請したのか、それとも私の知らない事情があるのか・・・。それと、このソーシャルFXは2013年の4月に出願されており、私のSocialFXが動き始めたのは2013年の11月なので、完全に負けています。すいません。。
 
とりあえず、私が言いたいことは以下のツイートに要約されているので、KLabさんには一度目を通していただきたいです。よろしくお願いします。